診療科・部門

産婦人科

 当科は女性の一生涯をサポートすることを基本理念として診療にあたっております。最適な治療は、十分な情報と分かりやすい説明、方針提案から始まります。周産母子センター、婦人科疾患部門、女性ヘルスケア部門を通じて、地域の中核施設としてご期待に応えられるように、全身全霊で業務にあたっております。

主な診療内容・対象疾患

周産母子センター(産婦人科)

 日本の周産期医療は、昨今の早産の増加、低出生体重児の増加、高齢妊娠の増加というハイリスク妊娠が増加している背景の中、母体死亡・新生児死亡を大きく減少させてきており、分娩の約半数を取り扱う診療所・助産所と連携し合いながら、周産期予後の改善につなげてきた歴史があります。当院も地域の中核病院として、正常妊娠・分娩だけでなく、いわゆるハイリスク妊娠とされる合併症妊娠や切迫早産の妊婦さんの妊娠・分娩管理を、麻酔科や新生児科だけでなく、手術室・NICU(新生児集中治療室)・GCU(新生児回復治療室)と連携し合いながら、集学的に行なっております。また、当科では三重大学附属病院産婦人科と連携しながら積極的に臨床試験もすすめております。最適な治療を知るためには、臨床試験データが必要であり、試験への参加をお願いすることがあります。

 また、助産師による保健指導も積極的に取り入れていますので、お気軽にご相談ください。

 ※ハイリスク妊娠:合併症(内科系・外科系)妊娠、産科合併症(妊娠高血圧症候群・妊娠糖尿病・切迫早産・抗リン脂質抗体症候群・胎児発育遅延等)、多胎妊娠など。

お産をご希望の方へ産後の方へ

婦人科疾患

子宮筋腫

 婦人科領域で最も頻度が高いと言われる良性疾患で、欧米では50歳までに7080%の女性が罹患すると言われております1)。多くは無症状ですが、月経異常(痛み止めが必要な程の月経痛、月経不順、月経過多)、鉄欠乏性貧血、腫瘍による圧迫症状、不妊をきたすことがあり、その場合治療適応となります。治療には、子宮を温存する治療として薬物療法・子宮筋腫核出術・その他があり、子宮を温存しない治療として、子宮全摘術があります。当科では、病状にあわせて、ご本人の意思を尊重した治療方針を提案します。手術療法では手術負担の少ない術式である腹腔鏡下手術を積極的に検討します。また、手術合併症の一つである出血の対策として、自己血貯血も積極的に行なっております。

子宮内膜症

 少しわかりにくい名前ですが、子宮腺筋症や卵巣チョコレート嚢腫は内膜症の一つの病態です。生殖年齢の女性の6~10%が罹患しているといわれており2)、閉経前後でも見つかることがあります。症状としては卵巣の腫大、不妊、月経異常が主ですが、治療後の再発率が高いことと、稀に癌化することもあるため、治療方針は個別に細かく検討する必要があります。治療としては薬物治療と手術治療があります。当科では子宮筋腫治療と同様に、病状にあわせて、ご本人の意思を尊重した治療方針を提案します。

婦人科悪性疾患

 子宮頸癌、子宮体癌、卵巣癌を中心に診療にあたっております。悪性疾患の治療において産婦人科だけでの治療を行うことはなく、放射線科、病理診断科、麻酔科、外科、外来化学療法部、地域医療センター、三重大学附属病院産婦人科と連携し合いながら診療にあたっております。
 受診された後、問診と診察(細胞診、病理生検)の後、画像検査(CT検査・MRI検査など)を行い診断していきます。診断結果をお話しさせて頂き、当科での治療方針をお伝えします(手術、放射線治療、抗がん剤治療等)。ご希望があればセカンドオピニオンや心理カウンセラーとの面談も可能ですのでおっしゃってください。手術・放射線治療・抗がん剤治療が終了した後の定期的な受診についても、できる限りご負担にならないようにさせて頂きますので、気軽にご相談ください。地域の中核病院として、皆様のご期待の応えられるよう、標準治療を中心に、治療とケアについてご提案させて頂きます。

女性ヘルスケア外来

 当科では月経異常、月経関連疾患、卵巣機能不全、骨粗鬆症、骨盤臓器脱(子宮脱など)も診療対象とさせて頂いております。女性のライフステージにあわせた治療を計画する必要があり、保存的治療だけでなく、手術的治療も積極的に行なっております。また、毎週水曜日は当科顧問の須藤医師による女性健康外来も開設しておりますので、お気軽にご相談ください。

生殖医療

 当科では不妊症の診療は行なっておりません。地域の不妊治療施設や三重大学高度生殖センターへご紹介させていただいております。

診療実績

  •  2018年5月〜20194月 ※統合後の新病院移転につき51日からの集計
  •   分娩件数: 261件(うち帝王切開80件、吸引分娩9件、無痛分娩0件)
      手術件数: 253件(うち腹腔鏡下手術78例)

 

(引用文献)
 1.Day Baird D, Dunson DB, Hill MC, Cousins D, Schectman JM. High cumulative incidence of uterine leiomyoma in black and white women: ultrasound evidence. Am J Obstet Gynecol 2003;188:100–7.
 2.Clinical Management of Endometriosis. MD Obstetrics & Gynecology:March 2018 – Volume 131 – Issue 3 – p 557–571

外来担当医表

 
午前
@am
初診
@am
平田 徹前川剛輝谷口 僚小林 巧千田時弘
再診
@am
小林 巧千田時弘須藤眞人
(女性健康外来)
平田 徹前川剛輝

医師紹介

氏名 平田 徹部長
専門領域 産婦人科一般・婦人科腫瘍学
資格等

日本婦人科腫瘍学会婦人科腫瘍専門医,日本産婦人科学会認定産婦人科専門医・指導医,日本がん治療認定医機構日本がん治療認定医,母体保護法指定医,新生児蘇生法専門コース修了,臨床研修指導医講習修了,緩和ケア研修会修了

所属学会

日本周産期・新生児学会,日本婦人科腫瘍学会,日本癌治療学会,日本臨床細胞学会,日本産科婦人科内視鏡学会,日本人類遺伝学会,ダヴィンチサージカルシステム術者認定資格,次世代婦人科MIS研究会事務局

小林 巧

氏名 小林 巧医長
専門領域 産婦人科一般
資格等 日本産婦人科学会認定産婦人科専門医,日本専門医機構認定産婦人科専門医,母体保護法指定医,緩和ケア研修会修了,臨床研修指導医講習修了
所属学会

日本周産期・新生児学会,日本産科婦人科内視鏡学会,日本女性医学学会

千田 時弘

氏名 千田 時弘医長
専門領域 産婦人科一般,低侵襲手術,婦人科腫瘍学,腹腔鏡手術,緩和医療
資格等 日本産婦人科学会認定産婦人科専門医,日本専門医機構認定産婦人科専門医,母体保護法指定医,日本がん認定医機構がん治療認定医,緩和ケア研修会修了,新生児蘇生法専門コース修了,臨床研修指導医講習修了
所属学会

日本婦人科腫瘍学会,日本癌治療学会,婦人科悪性腫瘍研究機構(JGOG),日本産科婦人科内視鏡学会,日本医師会

前川 剛輝

氏名 前川 剛輝
専門領域 産婦人科一般
資格等 新生児蘇生法専門コース修了,緩和ケア研修会修了
所属学会

日本産科婦人科学会,日本産科婦人科内視鏡学会

氏名 谷口 僚
専門領域 産婦人科一般
資格等

新生児蘇生法専門コース修了,緩和ケア研修会修了

所属学会

日本周産期・新生児学会,日本産科婦人科学会,日本医師会

須藤 眞人

氏名 須藤 眞人顧問
専門領域 婦人科全般,女性医学(更年期障害、骨粗鬆症など)
資格等 日本産婦人科学会認定産婦人科専門医,母体保護法指定医,臨床研修指導医講習修了