病院概要

理事長ごあいさつ

桑名市総合医療センター理事長竹田寛

 

 桑名市総合医療センターは、2012(平成24)4月、公立の桑名市民病院と民間2病院(平田循環器病院と山本総合病院)が統合されて地方独立行政法人桑名市総合医療センターとしてスタートしました。6年後の20185月には待望の新病棟が開院し、組織も建物も一体化した名実ともに総合病院となりました。医師や看護師数も大幅に増え、診療の質は向上し規模も拡大して、職員一同「さあこれから!」と張り切っていた矢先、新型コロナウイルス感染症が勃発しました。当センターも、地域の中核病院としてコロナ患者の入院を受け持ち、明けても暮れてもコロナ診療に追われる日が続きました。約3年間、職員の誰もがほんとうに辛抱強く頑張って、この未曾有の危機を乗り切ってくれたと、改めて深い敬意を表しています。
 今、新型コロナ感染症にもようやく出口が見え始め、職員一同スタート地点へ戻って、より良き診療をめざして再出発致します。これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。

 以下、当センターの概要や特長を記します。

外来棟と入院棟

 当センターは外来棟と入院棟から成り、病床数は新入院棟(東棟)に321床、改修棟(西棟)に79床の計400床です。
 入院病棟は、脳卒中、循環器、消化器センターなど、各分野の内科医と外科医が一緒になって診療にあたる臓器別配置となっており、診療の質の向上と効率化を実現します。
 集中治療室や新生児集中治療室(NICU)の充実を図って、重症患者の治療成績の向上をめざし、成人や小児の救急医療や周産期医療の強化、腎臓病やリウマチなどの慢性疾患にも力を注ぎます。

桑員地区の中核病院

 桑員地区の急性期医療を担う中核病院として、地域医療の充実に努めます。かつ、地域医療支援病院としても、近隣の医療機関や介護施設などと連携を図りながら、地域住民の健康増進のために尽力します。
 また災害拠点病院として、災害時における地域医療を継続するために備えます。

診療レベルの向上

 各分野の常勤専門医師数が大幅に増加し、高度な先進医療の実践をめざします。手術支援ロボット「ダヴィンチ」をはじめ、桑員地区で初めて導入された放射線治療や核医学診断装置、さらに高精度MRIなどの高度医療機器をフルに活用して、「がん」「脳卒中」「心臓病」など種々の疾患の診療水準を高めます。
 また三重大学との共同プロジェクトにより、デジタル技術を利用した様々な新しい医療機器の開発に努め、患者さんの診療がよりスムーズで充実したものとなることをめざします。

患者さんに喜ばれる環境整備

 患者給食の改善や待ち時間の短縮など、患者さんに喜ばれる環境作りをめざします。また院内の廊下の壁には、国内外の油彩画や水彩画、書、陶器など、秀逸な美術作品が多数展示されており、患者さんの療養生活が少しでも潤いのあるものとなるように努めています。

働きやすい職場環境の実現

院内保育所の拡充や働き方改革に沿った勤務形態や労働条件の設定など、職員が喜んで働ける職場環境の実現に努め、三重県より「女性の働きやすい医療機関」に指定されています。

                                   2023年6月1日                        
                                   桑名市総合医療センター
                                    理事長 竹田 寬

プロフィール

竹田 寬 (たけだ かん)

1949(昭和24)年1月10日生

略歴
1975年 三重県立大学医学部卒業
慶應義塾大学医学部放射線診断部研修医
1976年 三重大学医学部放射線科助手
1983年
〜1985年
アメリカ合衆国 Johns Hopkins 大学
医学部放射線核医学科留学
1997年 三重大学医学部放射線科教授就任
2009年 三重大学医学部附属病院長を併任
2012年 放射線科教授退職、専任の附属病院長に就任
2013年 桑名市総合医療センター理事長に就任
専門医・認定医

放射線科専門医
核医学専門医
PET核医学認定医
マンモグラフィ読影認定医

理事長ブログ

病院長ごあいさつ

病院長

 
 皆様方には日頃から大変お世話になり厚く御礼申しあげます。 2018年5月に3病院統合の象徴である新病院が稼働しましたが、そこから5年が経過しました。2020年春からコロナ禍にみまわれ、重症肺炎患者などを診療しながら通常診療も継続してまいりました。院内クラスターにて地域の皆様や診療所、医療施設にご迷惑をおかけすることもありましたが全職員一つになり何とか通常診療・救急を維持しながら5類移行の時を迎えられました。
 新病院開院直後から脳神経系、循環器、消化器においては内科系外科系が協力し地域医療を支えることを目的としてセンターが設置され、現在市民の救急医療の柱になっています。周産期医療は三重県地域周産期母子医療センターの認定のために準備を整えています。内科系疾患では糖尿病、腎臓病、呼吸器、リウマチ・膠原病にも力を入れ,多職種チームで活躍しています。
 この間、2020年に地域災害拠点病院に指定され、また地域医療支援病院に承認されました。2021年にがん相談支援センターを開設し、2022年にがん診療連携準拠点病院に指定されました。三重大・桑名市との「新しい未来の共創に関する協定」を基盤に2022年7月にダヴィンチを導入し泌尿器科、産婦人科、外科、呼吸器外科でロボット支援下手術を開始しました(麻酔科・看護師・臨床工学士のチームによる安全管理が基盤になっています)。その他整形外科の人工関節手術、眼科の白内障手術(緑内障、斜視手術も2023年から施行可能)、口腔外科手術も増加し、時に手術枠が競合するまで発展しています。
 今後も当院の基本理念である地域の皆様から信頼され必要とされる病院を目指しスタッフ一同頑張ってまいります。引き続き御支援何卒よろしくお願い申し上げます。

                                   2023年6月1日                        
                                   桑名市総合医療センター
                                    病院長 登内 仁