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放射線治療

外科療法、抗がん剤(薬物療法)と並ぶ、がん治療の三本柱のひとつです。手術と同じ局所療法ですが、患者さんへの身体的負担が少なく、機能・形態の温存が可能な治療法です。病状に応じて何回か受けていただく必要がありますが、1回1回の治療は10分程度で痛みを感じることもなく終了しますので、比較的楽に受けていただけます。

放射線治療はどのような患者さんに使う?

頭頚部のがんは放射線治療によって切らずに治すことが可能です。肺がんや食道がんに対しては抗がん剤と併用することで根治的に治療を行います。乳がんに対しては乳房温存手術後に放射線治療を行います。その他さまざまな腫瘍に対して放射線治療を用いていますが、手術の適応とならない高齢者や全身状態が不良な場合でも治療を受けられることも放射線治療の特徴です。また骨転移などがんによるさまざまな苦痛を和らげるための治療も行っています。

放射線治療の方法は?

当院で行っているのは、外部照射といわれる、リニアックという放射線治療装置を用いて体の外から患部に対して放射線を照射する治療法です。通常1日1回、土日祝日を除いた平日に毎日続けて治療を行います。治療の回数は治療の対象となる疾患によって異なりますが、通常1ヶ月~2ヶ月程度の期間を要します。治療そのものは10分程度で終了し、治療の前後で体調が変わることはありませんので通院治療も可能です。

放射線治療の副作用は?

放射線治療の副作用はほとんどの場合、照射された部位のみに起こります。また放射線治療中または終了直後のもの(急性期)と、終了してから半年から数年たった後からのもの(晩期)があります。急性期の副作用として照射された部位における皮膚の変化のほか、部位によって異なる副作用が起こります。副作用が出た場合は症状に応じて対症療法を行いますが、急性期の副作用の多くは治療終了後に自然に治ります。これに対し晩期の副作用は、発生頻度は少ないものの、いったん生じると治癒するまで長引く傾向にあります。放射線治療の副作用は治療部位や照射法など、患者さんそれぞれで異なりますので、治療開始前に詳しく説明を行っています。

外来担当医表

 
午前@am
[完全予約制]
野本由人大森千輝間瀬貴充
午後@pm
[完全予約制]
川村智子高田彰憲谷口彰人
※初診の方は、月曜日と水曜日の診察になります。