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医師コラムvol.14

~自分の乳房をチェックしていますか?~

 

Dr.ito

桑名西医療センター
乳腺外来(非常勤医師)
伊藤 みのり 医師

 

 乳がんになる人は年々増えており、最近では女性の12人に1人の人が乳がんになると言われています。乳房は自分で触って、見ることができるため、自分で検診すること(自己検診)ができます。乳がんになった人の60%以上は自分で発見したとも言われています。
 「しこりがないか」、「左右を比べて差がないか」、「乳房にへこみがないか、皮膚がひきつれてないか」、「乳頭乳輪がただれていないか」、「乳頭から血が混じったような分泌物がないか」、こういった内容を月に一度程度チェックしてみてください(乳房がやわらかくなる月経終了から一週間ごろをおすすめします)。
 「触ってもよくわからないのでやっていません」とよく伺います。しこりなど症状がある(=乳がんの可能性がある)人は少ないため、何も無い場合がほとんどなのです。「よくわならない=何も無い可能性が高い」という事と判断してください。ただ、普段から触って自分の乳房がどんなものなのかを分かってないと、本当に症状が出て、その変化に気づく事ができません。
「乳がん検診‼」と気負わずに、月に一度はお風呂に入る時に鏡の前で自分の乳房を見て、手で丁寧に乳房を洗う程度の気持ちで行ってください。
 40~50歳代の女性で見つかることが多いですが、どの年代でも乳がんになる可能性はあります。また、少ないですが、男性でも乳がんになることもあります。乳がんは早期に治療を行えば90%の人が治ると言われています。早期発見するためには、月に一度の自己検診と1~2年毎の乳がん検診をお勧めします。

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