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医師コラムvol.15

脳の血管内治療
~切らずに治す最先端医療~

 

Dr.sakaida1阪井田 博司医師
桑名市総合医療センター 脳卒中センター長
桑名西医療センター  脳神経外科部長

 

 

 皆さんは血管内治療という手術法をご存じでしょうか。血管に細いカテーテルを挿入して、病気の部分を塞いだり広げたりする治療法で、局所麻酔でも可能な体に負担の少ない最先端医療です。治療はたいてい足の付け根の血管からカテーテルを入れます。「何でそんな遠い遠いところから・・・」と不思議に思うでしょうが、その方がカテーテルを入れやすく抜いた後も安全だからです。

 突然発症する脳血管障害の総称として脳卒中という言葉が広く使われていますが、「卒」は「突然」、「中」は「何かにあたる」という意味があることは意外に知られていません。

 脳血管障害は、脳出血やクモ膜下出血などの出血性脳血管障害と、血管が閉塞する脳梗塞などの虚血性脳血管障害に分かれます。残念ながらその多くは前兆がありませんが、時に頭が痛くなったり、片方のまぶたが下がって物が二重に見えたり、一時的に片麻痺や呂律が回らない、片目が見えにくくなる、といった症状が出ることがあります。

 もしその様な症状があったらMRI検査を受けると安心です。MRIは放射線を用いないため基本的に体に害のない検査ですし、病気が見つかってもすぐに外科的治療を要する
のは一部の人ですが、このような人に血管内治療が有効な場合が少なくありません。

 平成30年春に開院する「桑名市総合医療センター」には、専門スタッフと高性能機器を集約して「脳卒中センター」を開設します。
「脳卒中オール・イン・ワン」をキャッチフレーズに、この地区の脳血管障害の患者さんが、迷わず適切な治療を受けられる体制整備を進めています。