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医師コラムvol.4

乳がん検診を受けましょう

①乳がんとは
 乳房に含まれる乳腺に生じる「がん」のことをいいます。
 日本では10万人あたり毎年113人が乳がんと診断され、生涯で乳がんに罹患(りかん)する確率は11人に1人(9%)といわれています。
 死亡者数も年々増え、2004年に初めて一万人を超え、2014年には一万三千人を越えました。(出典:国立がん研究センター)

②乳がんの治療
 乳がんにかかった場合、ほとんどの人が手術、抗がん剤、放射線治療のいずれかを選択することになります。二つ、三つを組み合わせて治療を行う場合、乳がんの進み具合によってその後の生存期間に差が出てくることが分かっています。
 がん研究振興財団の調べによると、がん治療の目安の一つである5年生存率は発見時にⅠ期(しこりの大きさが2cm以下で、乳房の外に広がっていない)で治療した場合99.7%ですが、Ⅲ期(リンパ節移転が進行している、皮膚に顔を出している、しこりが大きい等)の場合は77.9%になるといわれています。
 このことから、乳がんにかかってしまったとしてもⅠ期のうちに治療すれば完治ができるということです。それではどうすればⅠ期のうちに治療が開始できるのでしょうか。

③早期発見
 乳がん検診を受けましょう。
 検診では多くが0期(極めて早期のもの)、Ⅰ期の状態で発見されます。自覚症状がでてから検査を受けて発見される乳がんよりも早期の乳がんが発見され、早期に治療を開始できる可能性が高いのです。
 なお、すでに乳房に異常を感じておられる人は来年の検診を持つことなく、外科、乳腺科等を受診していただきますようお願いします。